ネットオークションで中古車を売買するなら

さて、先ほどのネットオークションとは別に、「中古車オークション」なるものが存在します。
(「オートオークション」や「業者オークション」と呼ぶ場合もあります)
これはいわば「中古車の卸売り市場」と呼べるようなもの。
魚市場や青果の「競り市」を思い浮かべて頂くと分かりやすいと思います。
中古車オークションには、その運営母体により、大まかに3つに分類できます。
★日本中古自動車販売協会連合会(JU系)……中小の中古車販売店の業界が運営する中古車オークション。古くからあるオークションで、会員数も多く、地域密着型の運営です。
★メーカーディーラー系……メーカー系のディーラーが運営する中古車オークションです。トヨタ系・ホンダ系などに代表されます。
★中古車オークション専業者……独立した資本が経営する民間の中古車オークション。中でも最大のUSS オークションは、東証1部にも上場されています。
また、最近では、会場の近代化も進んでおり、会場に足を運ばなくても、衛星やインターネットを通じて競りに参加できる中古車オークション会場も増えつつあります。
実をいうと、今現在流通している中古車のほとんどが、このオークションを経由していると言われています。
つまり、市場としては最も巨大な訳ですから、クルマを売る側からしたら、買い手も見つかりやすいと言えるのです。
しかし、残念なお知らせがあります。
このオークションに参加できるのは、会員資格のあるディーラーや中古車販売店、買取店などに限られます。
つまり、一般人は立ち入りできないのです。
でも落胆するのはまだ早いです。
実は、一般ユーザーでも、この中古車オークションでクルマを売却できる方法があります。
それは、「オークション代行業者」を利用することです。
一定の手数料を支払うことで、オークション代行業者があなたに代わって、愛車をオークションに出品してくれるのです。
必要な費用はケースによって異なりますが、以下のようなものです。
【オークション主催者に支払う経費】
出品料(出品するための費用)……約1~2万円。
成約料(落札された場合に支払う費用……)約1~2万円。
【オークション代行業者に支払う費用】
出品代行手数料……業者によって変わりますが、5万円前後が多いようです。
陸送費(オートオークション会場に車を運ぶための費用)……実費。距離にもよりますが、片道1~3万円くらいでしょうか。
さて、オートオークションで車を売るメリットですが、やはり「高価で売れる可能性がある」ということでしょうか。
需要の多いクルマなら入札も多く、価格が競り上がることが期待でき、予想外の高値となることもあります。
実際、中古車買取店の多くは、個人のユーザーからの買い取ったクルマを、このオークションで売却し、その差額で儲けているのです。
また、間に業者が入っていないので、経費を除いた落札金額がそのまま入ってくるのも魅力です。
これに対して、デメリットは何といっても「経費」です。
上に挙げた「出品手数料」は、クルマが売れても売れなくても支払わねばなりません。
たとえ入札がゼロだった場合でも必要なのです。
もし落札されなかった場合は、「再出品」か「車の引き上げ」を選択します。
再出品を選んだ場合、再度、出品料がかかります。
そして、車を引き上げる場合には、復路分の陸送費まで必要になるのです。
もしも、一度のオークションでクルマが売れず、何度か出品を繰り返すと、どんどん費用は膨れ上がります。
なので、オートオークションを利用して車を売却する場合は、一度の出品でクルマを売ってしまわないと、結果的に損をしかねません。
高額で売却したいがために、希望価格を高めに設定してしまうと、結果的に自分の首を絞めるような羽目になります。
落札されるように希望価格を調整して売却してしまうのが、懸命な選択です。

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